日立産機システムは、食品、飲料、化粧品、薬品、電子部品、自動車部品などに日付け、ロット番号などを印字する産業用インクジェットプリンタ「Gravisシリーズ」を1月から出荷開始する。標準価格は150万~220万円。初年度月700台の販売を計画。
産業用インクジェットプリンタは、産業界のあらゆる分野で日付け、ロット番号などのマーキング装置として幅広く使用され、特に最近ではトレーサビリティ、品質確認用の印字、バーコード印字、二次元コード印字など電機・電子、自動車業界の用途が増加している。
新シリーズは、環境配慮(新開発排気循環ライン採用で、溶剤揮散量を低減)、高速高品質印字、操作性の向上を徹底的に追求している。
環境配慮では、新開発ECIS(エシス)機構を採用し、溶剤揮散量を低減させた。また、高速高品質印字の実現のために、単位時間あたりの粒子作成を高めることで印字速度が現行機に比べ約9%アップし、しかもきめ細かな印字制御により高品質印字を実現した。
さらに、操作性の追求では10・4型の大型液晶タッチパネルで、設定ボタンは機能を直感できるアイコン表示を採用し、スペースに余裕のない生産ラインにも対応できる操作パネルを採用している(ハイエンド機)。
同社は1975年に国産初の産業用インクジェットプリンタを発売して以来、常にトップメーカとしてマーケットニーズを先取りし、使いやすい製品作りを目指し続けている。