工業会年頭所感2010年 ピンチをチャンスに変える

新年明けましておめでとうございます。

21世紀も早や10年が経過し、2010年という区切りの年を迎えました。一昨年のリーマン・ブラザーズ破綻から端を発した100年に一度の大不況は、多少の回復感はあるものの信頼感を失ったドル、円高、株安などまだまだ予断を許さない状況です。

一方、近年特に話題となっているのが環境問題とりわけ地球温暖化対策であり、全世界規模でその対策が進められています。わが国でも新政権により2020年までに90年比CO2削減25%の目標が掲げられました。また、安全・安心も重要なテーマとして各業界での取り組みが強化されています。

これらのことは、当工業会にとって追い風となることは必至で、我々は省エネルギー、地球温暖化防止や安全・安心確保のための計測・制御技術をさらに高め、社会に貢献することが期待されています。

当工業会は一昨年、60周年の際に策定したJEMIMA中期ビジョンに基づき、具体的な活動を展開してまいりました。10年度は、中期ビジョンの最終年度となります。新エネルギー分野等の世界レベルでの劇的な変化に注視し、産学官や関連団体との連携をより密にしながら、会員企業の発展に寄与する事業に注力してまいります。また、地球温暖化対策、新エネルギー関連は政府、関連官庁への提言が重要で、そのためには当工業会の存在感をさらに高める必要があります。

「計測展2009
TOKYO」のテーマでもあった『計測と制御で創る
未来の地球』のように、もっと社会と身近な工業会をアピールする情報発信をあらゆる機会を通じて行ってまいります。また、今年は公益法人制度改革への具体的な準備に着手いたします。

厳しい環境は当面続くことが予想されますが、ピンチをいかにチャンスに変えるかが重要です。会員、事務局一人ひとりが強い改革意欲をもち、JEMIMA中期ビジョンに基づき「会員企業からの期待」、「会員企業のお客様からの期待」、「社会からの期待」に応えられる魅力ある工業会を目指してまいります。

最後に、皆様のご多幸を心から祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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