当カンパニーは、連続プロセスオートメーションのPA、ディスクリートオートメーションのFA、その両者を合わせたHA(ハイブリッド・オートメーション)が事業の中心である。
2008年秋のリーマンショックの影響は09年度も残っており、今年度の受注は前年度比10~15%ぐらい落ちるだろう。10年度については海外で20%、国内で10%ほど伸長させ、全体では12~13%増加させて、08年度レベルまで近づけ、11年度以降の飛躍につなげたい。こうした中で今年は、「省エネ」と「安全・安心」を重点にした取り組みを強める。
そのひとつが昨年コンサルティング商品として発売した工場エネルギー最適ソリューション「ENEOPT」である。ビルやPA制御で10年前から培ってきたノウハウをFAにも展開するためにパッケージ化したもので、安心・安全と品質確保を図りながら、省エネルギーで環境負荷低減に貢献するものだ。
例えば、工場の中のモータやコンプレッサーなどエネルギーを消費する機器および生産ラインの装置を最適運用するための診断と対策を提案することで省エネ化につながる。その中核を成している計装ネットワークモジュール「NX」は、Ethernetに対応し、エンジニアリングレスで装置のプロセス制御と環境調和機能を高速ネットワークによって最適なマネジメントを可能にする。また、工業炉のJIS改正で安全性強化が義務付けられたことに対応した燃焼コントローラにも注力する。
今後、国内では顧客との直接販売でface・to・faceを強めるとともに、さらに踏み込んだソリューション販売を行っていく。海外では設備メーカーなどと協力し、現場のソリューションに流し込んだ展開を強めたい。