昨年末にパナソニック電工のFA関連製品の製造・販売に関する事業を、会社分割により10月から当社が承継することに関する基本合意書を締結した。社名は「パナソニック電工SUNX」、ブランド名も「Panasonic」に変更、今年は舵きりの忙しい年になりそうだ。経営効率化と、両社の技術融合によるシナジー効果を発揮、1プラス1が3にも4になるような成長の年にしたい。
パナソニック電工のFA事業承継により同社のPLC、表示器などと、今回、同時に子会社化するパナソニック電工竜野のエコパワーメータ、タイマなどの製品群が揃う。これらのコントロール技術に、従来からの当社のセンシング、レーザ技術を融合させ、FA事業の強化とFA以外の成長分野への取り組みを加速させていく。交通・商業施設、暮らしなど新分野にも注力していく。
営業面では、従来通りパナソニック電工制御が当社のセンサ類を販売、レーザマーカは直販する。パナソニック電工から事業承継した製品は、引き続きパナソニック電工制御が販売する予定だが、営業部門の人事交流なども行いソリューション提案力を高める。
海外は、パナソニック電工自動化控制上海も子会社化して、従来からの子会社、蘇州神視電子と合わせて中国での生産を一層強化する。中国は販売も好調であり、今後も中国を軸に海外売り上げ比率を高めていく。
09年度の上期連結売上高は、7月頃から利益面も含めて改善してきており、通期では34%減の112億円と減少幅が縮小されると共に、ペイラインも大幅に引き下げている。10年度は利益面では黒字転換を目指す。また、売上高が当社とほぼ同規模のパナソニック電工のFA事業承継によるシナジー効果で、12年度には売上高を現在の3倍以上まで伸ばす予定である。