2010年わが社の経営戦略 営業の質的向上を図る

1昨年後半から始まった世界同時不況は日本にも大きな影響を及ぼしてきた。日本では政権が代わり、国民生活に目線が置かれているが、産業界にとっては厳しい経営環境がまだ続きそうだ。

今年の景気は良くなる材料に欠けている。多少は上向くかもしれないが、昨年後半の状態で推移する。2番底の懸念も出ている。

製造業は、数年後には海外での生産がどうなるか見通せない中で中国などアジアに生産拠点を移している。国内の民間設備絡みの業界は厳しい状況が続くと思う。

国内は産業構造の転換期の中で情報通信、鉄道、電力、ガスなどインフラ関係業界の設備投資が今年も期待できる。

当社の製品はインフラ整備に関係するのでまだ良いが、しかし危機感を持って経営に取り組む。

昨年10月期業績は、不況の真っ只中で、売り上げが前期比で14%減少した。利益はコストダウン対策を徹底し、また銅、真鍮などの材料が値下がりしたため前期並みの数値を確保できた。製品では端子台がピーク時と同程度を売り上げた。直流電磁接触器、電源切替開閉器などもデータセンター向けなどに健闘し市場シェアを高めた。

今10月期売り上げは悪くても前期並みを計画している。「時間への挑戦、時間との闘争」を行動指針に掲げ、あらゆる部署で生産性を高める。とくに、営業の質を向上させる。また、新製品も発売する。

当社の製品は情報通信、電力、鉄道など基幹産業に使用されているため徹底的に品質にこだわり、金型から全て自社で製造している。従業員も正社員のみで構成している。お客様からの信頼が得られるこの方針は今後も持ち続ける。

輸出は中国などアジアを中心に、売り上げの10%まで引き上げたい。

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