1年前から取り組んできた社内の構造改革が昨年12月で一応終了した。国内工場の再編と中国工場への移管、希望退職の実施、さらにはマレーシア工場生産品の中国工場への移管などを進めた。また、本社の営業及び、技術、品質管理、業務を一体して運営して一層のサービス向上を図るため、関西と中部営業所を本社営業部に2月1日から統合する。こうした一連の改革で財務体質が強化されつつある。
売り上げのほうも、月を追うごとに上向いて来ており、特に海外が好調に推移していることから、連結では上期実績22億円に対し、下期は36億円ぐらいが見込まれ、通期では58億円を計画している。利益のほうも一連の改革効果もあり、黒字確保できる見通しである。
このところ円高もあって日本メーカーが海外シフトを強めており、中国オータックスの仕事量がかなり増えて多忙となっており、フル生産の状況が続いている。一時約1000人まで減らしていた従業員数も、ここに来て2000人超まで増えている。先行きのことを考慮すると、スペースや作業の省力化などを考えながら、人を増やさないで生産能力を上げることも検討していく必要がある。
中国工場ではスイッチのほか、マレーシアから移管した産業用途向けの端子台の引き合いが増えている。また、オータックス精機ではアルミメッキなどの受注も好調である。
昨年発売したバッテリーチャージャーも、海外市場向けの引き合いが活発で、連結売り上げに大きく貢献している。日本市場でも必ず需要が出ると見ており、色々な販売ルートを探しながら、浸透を図っている。
スイッチについてもグリーン化に関連する設備需要に注目しており、市場開拓を進めたい。