昨年の6月以降、受注が大幅にダウンした。今5月期の決算では利益はでても、売上高は落ち込む見込みにある。決算の中身は良くなっても売り上げの数字も欲しいところである。ただ、防爆は注目されており、他の市場に比べ、比較的に恵まれているとも言え、良いチャンスではある。その中にあって、チェンジとチャレンジを行っていきたい。ただ、国内市場はそれほど期待できなく、今後は中国、東南アジアの市場にウェートをかけていくことになる。
この市場は米国と欧州の戦いで、そのなかでの厳しさはある。中国はエネルギーを石炭に頼っていることもあり、防爆機器への需要も多い。中国市場へいかに取組んでいくかも今後の課題である。そこには、スピードとコストをさらに改善していくことも重要である。
本社が九州(佐賀県)にあるということも、同市場へのアプローチは優位である。地の利を活かした展開を考えながら、海外防爆検定の取得も積極的に行っていきたい。軸を海外に移行していくことも必要である。
国内市場の急回復は期待できず、昨年と同水準での動きになるとみている。近年の工場防爆への需要は新規を含め出始めてきたことには期待できる。防爆形パソコンとその周辺機器も含め、医薬品、化粧品業界でも注目されている。
環境問題とも関連性があるが、LEDを採用した防爆照明などの製品化も検討していきたい。
ただ、1社で全てを行うのではなく、数社と提携した形で開発を進め、商品化していくことも視野にいれている。このことで技術力の向上も図っていきたい。
全社員が、この不況のなかで、問題意識を持ちながら危機感を持って欲しい。そしてトップは、明確な旗印を示して、先頭に立って動きたい。