当社は1990年4月に設立、お陰様で今年20周年を迎え、成人になる。当初はごく限られた分野での製品と知名度の低さから市場開拓に苦労したが、ケージクランプが鉄道関係に採用されてから、自動車、半導体などFA関連の分野に裾野を拡大し、現在の実績を上げられるまでになった。今ではワゴが製品の代名詞として使われる状況まで生まれている。
09年12月期は景気低迷の影響を受けて、3、4月頃までは大変苦労した。ここに来て、一部で品不足も懸念されるなど回復基調になっている。
今年は20周年を迎えてもう一度初心に帰り、昔のように小回りが効くような組織にしていけるようにしたい。特に前倒しの顧客情報をしっかりと収集し、顧客ニーズに応えた製品供給ができるように努力していく。今回の世界同時不況に伴い、社内の体質改善に向けてコストを絞り、システム化、社内規定の見直しなどを行った。これにより今後売り上げが上がってくれば確実に利益が確保できる体制が整った。
新製品として、オートメーション関連で新たなブランドのシリーズを春頃に発売を計画している。製品の高度化とバリエーションが増加しているため、販売のための提案力、サポート力を高めるためのトレーニング体制を強めていきたい。
また、電設関連製品では2月頃から20周年記念キャンペーンを展開し、差し込みコネクタ=(イコール)ワゴのブランドイメージを浸透させる。
昨年7月、兵庫工場を「兵庫サービスセンター」に名称を変更し、製品の加工・アッセンブリーだけでなく、物流センターとして、納期・在庫管理、受発注までの機能を持たせた。これでサービス体制が向上し、営業は販売に専念できる。
10年12月期は売り上げを08年度の80~90%ぐらいまで戻したい。