2009年12月期の売り上げは、3月ぐらいを底にして4月頃から立ち上がって来たものの、それまでの落ち幅が大きく影響し、最終的に完全にカバー出来ず、前期比約20%減で終わった。好調を維持してきたソーラーパネル関連へのMC社のコネクター販売も、参入メーカーが増えたことで競争が激化しており、加えて世界的な金融危機はソーラーパネル関連も例外でなく影響を受けた。
今期は前期割り込んだ50億円の売り上げ回復へチャレンジする計画である。
注力してきたソーラー関連も競争が激しくなってきていることから、今期はソーラー以外の市場開拓への取り組みを強める。ソーラーに限らず、地球温暖化対策上から環境関連ビジネスはこれからの期待分野のひとつであり、CO2削減に繋がる新エネルギーや省エネ関連に着目していきたい。その一つとして電力の効率的な発・送電や活用に繋がるスマートグリッド構想に沿った分野にターゲットを当てたい。
また、電気自動車など普及に伴うインフラ整備として、充電スタンドや電池関連も市場拡大が期待できる分野であり、ここにコネクターなど当社の特徴ある製品の浸透を図りたい。
一方、オヒナーの機械安全機器は、機械安全規格の変更に伴うビジネスチャンスが期待でき、シュレーゲルの操作用スイッチも薄型で、デザイン性の良さをポイントにして市場開拓を進めていきたいと考えている。
展示会も、地域別、業界別に積極的に出展を計画しており、加えてユーザーへ訪問して行うミニ展示会も出来る限り開催していく。
「産業用コネクターのソルトン」をさらに強固にするためにも、アンテナを高く広く張って、ニッチ市場でも可能性を求めて開拓に取り組んでいきたいと思う。