2010年1月1日付けで、社名をMTLから「クーパー・インダストリーズ・ジャパン」に変更した。2年前に米・クーパー社の防爆事業部門であるクランス・ハインズ傘下として活動していたが、MTLとの連携を強めて日本市場を開拓するために社名を変えた。
クーパー社は事業別に8つの部門に分かれ、日本には防爆のほか、ヒューズ、ブスバー関係のブスマン、工具関係のツールの3部門がある。
今年は「クーパー」の名前を広めるのが最大の課題で、展示会やセミナーなどを積極的に開催し、浸透を図っていく計画だ。
特に防爆関係は両社が一緒になったことで、クランス・ハインズが電気防爆、MTLが計装防爆を、1社で提供することが可能になる。クランス・ハインズには、防爆LEDやソーラー発電キット、配線コネクターなど日本にまだ紹介されていない製品も多く、新規の顧客開拓を行うチャンスである。
MTL部門では、フィールドバスの国内需要がなくなりつつあることから、防爆製品に加え、シックスネット社の工業用イーサネットスイッチの拡販を強めたい。アナログからデジタルへの移行に伴い、イーサネット関連機器の売り上げは毎年堅調に伸びている。今後、石油化学のほか、電力プラントなどでも需要拡大が期待できると思う。
製品単体販売だけでは価格競争になってしまうことから、一緒に使うことが多いバリアやアレスタなどを組み合わせて、付加価値を高められるようにしていきたい。同時に工業用イーサネットスイッチの販売に強い販売店と連携しながら、ソリューション営業もできるように、当社と販売店社員の技術教育も進める。
こうした取り組みで、10年12月期は売り上げを前年度比10%アップしたい。