2010年わが社の経営戦略 エンパワーメント実践

昨年は厳しい市場環境により売上高は減少したが、会社全体のスキルアップを図った結果、営業利益率のアップに繋がった。このことは大きな自信に繋がっており、今年一年、何とか生き残っていく体制が構築できたと考えている。

今年の方針を表す標語では「エンパワーメントの実践」を挙げたい。エンパワーメントには「権限を与える」という意味があるが、現場の社員に与える裁量を拡大することで、顧客の要望に迅速かつ柔軟に対応して欲しいという意味を込めている。

また、こうした厳しい環境下では過去に残してきた実績だけでは通用しないだろう。個々の社員に対しては成果重視を意識のもとに置き、自己の目標を常に設定し、その目標が達成されることで自己のプライドが満たされるよう励んで欲しい。

今年の基本方針としては、(1)まず自らが率先して行動すること(2)やる気を出せば必ず何らかの成果が得られる(3)今後見込みのない事業は撤退する、という点を掲げている。

開発生産面では、上海のOEM工場が昨年から本格稼動したことで、ボタンチューブなどの量産を図る。当社はファブレスを志向しており、OEM工場が本格稼動することで、利益率改善に繋がっている。

また、簡易電線留具・クランプ類の開発・生産を進めており、独自製品の投入を加速させる。ケーブルアクセサリーは一種のアイデア製品であり、顧客が使って便利で重宝できる製品の開発を進めている。さらにブランドの統一を図る方針で、これに伴いパッケージもデザイン性の高いものや、機能性の高いものに変更する予定である。

一方、輸出入業務の窓口を拡大するため、台湾企業との合弁会社を当社の100%出資子会社とし、販売面を強化した。

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