2010年わが社の経営戦略 東南アジア市場を強化

一昨年からの設備投資急減という環境の中で、昨年9月期(第49期)売り上げは自動車関連が激減したものの、そのほかの需要が比較的好調に推移した結果、全体では25%程度のマイナスで終了した。

今9月期は50期という節目に当たるので、経営環境は引き続き厳しい状況が続くと予想しているが、時代の潮流に合う会社の体制を作る。

一般に議論されているように当分、景気の著しい回復は期待できそうにない。“通常の景気"と国民が感じる状態に戻ったとしても“好景気"を実感できるには程遠いし、期待できないと思う。製造業も海外に生産を移しており、そのため、制御機器と関連深い国内設備投資は今年も抑制が続くと思っている。そうした状況下で、当社は今期売り上げを前期比で15%アップさせたい。

売り上げを増やすための方策として、まず輸出をより一層強化する方針である。日米欧が不況に喘ぐ中で、東南アジアは経済成長が見込めるため、世界の企業がこの市場を目指している。

当社は過去、販売網を構築し東南アジア市場を開拓してきたが、今年は従来以上に海外代理店との連携を強め販売体制を充実していきたい。ニーズに合う低価格の製品も開発し市場へ投入、売り上げ増加につなげる。

また、現有製品のコストダウンにも引き続き取り組む。これまでも協力工場グループと協力して製造原価の削減を行ってきたが、さらに設計から再び見直しムダを省いていく。

国内の営業部門も売り上げに見合う体制を構築し、営業の1人当たりの生産性を高める。

国内市場は縮小均衡の中での販売競争がますます激しくなる。当社は設計・製造から販売まで効率化と生産性向上に取り組み、マーケットシェアをアップする。

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