当社は、08年から「チャレンジ100」をテーマとした中期計画を推進中で、今年はその柱とも言うべき新工場の建設に着工し、中期計画を計画通り締めくくれるよう来年春の竣工を目指している。
当社の中心製品に成長しつつある測域センサは、ロボット分野以外でも用途開発が進み、国内外を問わず様々な共同研究も進んでいる。これに伴い出荷台数も急速に伸長している。
新工場建設は、こうした測域センサの需要増に対応することと、コストダウンを含めた効率的な生産を行う狙いがある。また、大量生産することでユーザーの求めやすい価格体系に合わせることも可能となる。
測域センサは開発から約6年が経過、現在ロボット分野を中心に安全分野、セキュリティ分野、屋外向け分野などへの市場創造・開拓が進んでいる。産官学など各方面との共同研究も進んでおり、アプリケーションの拡大も見込める。
来年は、創立65周年にあたるが、創立70周年を迎える2016年頃までには、全売上高に占める測域センサの比率を40%強まで引き上げ、売り上げを確保したい。
また、数年後には第2期工事に着工する計画で、現在の三国工場の生産系設備全てを新工場に移管する計画だ。新工場では革新的なものづくりを推進し、ユーザーに提供できる価値観の高い製品づくりも目指す。
一方、海外では昨年1月に米国に技術サポートを中心とする常駐拠点を開設、現地の研究機関の研究サポートを行うなど、グローバル対応も着実に進んでいる。
現在、市場環境はあまり芳しくないが、社員一同新工場には夢と希望を抱いており、「測域センサを中心に自分達の技術で新しい市場を開拓創造する」という進取の気性で臨んで行きたい。