設備投資抑制の影響で昨年は全体的に厳しい状況が続いたが、当社と関係の深い工作機械関連は、機器のメンテナンス需要や関連製品の在庫が底をついてきたこともあり、動き出している。
一方、医療分野や食品分野は伸長している部分もあり、堅調な動きを見せている。あとは自動車分野や半導体分野の回復に期待したい。当社ではこうした分野での需要が回復した場合に備え、在庫管理を徹底し製品供給体制を整えている。
産業界における大きなテーマ「安全」については、業界を問わず国内メーカーが積極的に力を入れ出してきた。当社でも主力のフットスイイチのほか、テープスイッチやマットスイッチなど安全をテーマとした製品が確実な動きを見せており、受注期間も短くなってきている。
安全絡みでは、潜在需要がまだまだたくさん潜んでいるものと思われるので、今後も注力していきたい。
当社では、自動車・工作機械分野や半導体分野のほかに、医療関連や食品関連、さらにアミューズメント関連など、幅広い分野に営業活動を展開している。顧客満足推進の観点から標準品のほか、各分野に向けたカスタム製品の受注など幅広く対応を行っている。
さらに、代理店と協力しながら顧客とのパートナーシップを深めている。小ロットなど細かい案件から大きな案件まで対応することで、パートナーシップを強化するとともに顧客の信頼を獲得、横展開での繋がりも広がっており、成果が現れている。
今年は安全をテーマとしたフットスイッチなど、新製品も投入する計画である。各種の勉強会を通じ社員個々のスキルアップも図っており、顧客満足に繋げていくとともに、円高やコストダウンなどの課題にも力強く対応していきたい。