経済環境の低迷で、09年度は厳しい状況になりそうだが、液晶関連市場がようやく動き出したことや、アプリケーション展開が拡大してきている現状下、上期マイナス面のカバーは無理としても、下期の売り上げ目標はほぼ確保できそうな状況となっている。
昨年は、当社の特徴である小回りの効く営業展開が効を奏し、顧客との接点が増加、新しいアプリケーション開拓に繋がった。また、採用実績が拡大してきたことで、当社のブランドも着実に顧客に浸透し、メーカーとのコラボレーション案件も拡大している。
セットメーカーとのコラボでは、問題点を抽出し解決していく手法が大手ユーザーにも認められ、具体的な製品開発に繋がってきた。
当社の省配線におけるキーポイントは1点分散の省配線システム、少点数多分散技術で「1点から32点へ」という発想である。今年は当社の省配線コア技術を応用し、セット製品やアプリケーション展開をさらに強化・深耕する方針だ。
例えば、CC―Link下の支線部分で、当社固有の信頼性の高い省配線システムを安価で提供するなど、CC―Linkとの住み分けを図り、当社の省配線技術を拡大していきたい。
また、iDC(インターネット・データ・センター)向けに供給を開始、大きな事業に成長しつつある。温度のリモートデータ監視など、環境に絡む案件で、非FA分野の事業として注力したい。
当社の強みはエンジニアリング力である。商談があれば即現地に赴き、顧客の課題が解決できるよう、今後も当社のエンジニアリング力を最大限に発揮する。
来年は創業10周年を迎えるが、10周年へ向け土壌は出来あがってきた。その前提となる今年は10周年への集大成に向け基盤づくりに励みたい。