昨年の後半(9月以降)は、若干浮上した感じはあった。今期もあと3カ月となり、どこで景気の2番底が来るか分からないが最悪のシナリオを想定して、気をさらに引き締めて取組んでいる。
これまで経験したことのない大不況下にあって、創業社長が築いてくれた贅肉のない筋肉質な会社基盤に感謝の念を強めているが、さらなる生産効率向上による収益改善と取組んでいる。また、市場については、常に、その動きに注目するとともに、アンテナを張ってきた。
新商品では、編組チューブ(SFチューブ)など、付加価値を重視した商品開発に取組んだ。ありとあらゆる対策を講じ難局を乗り切る体制としている。
もちろん営業部門では新規顧客の開拓を含め120%の力を発揮して取組んで欲しいとの檄も飛ばしている。
今期のスローガンでもある『前へ、前へ、とにかく前へ』を実践している。
来期(4月以降)については、ドバイショック以降の円高、株安もあり、前出の2番底が、いつ来るのかの懸念から、現段階では予測できない。
あえて期待を込めてということであれば、早くて今年の秋以降の回復も、というところであり2~3年のスパンで見ている。
国内では、この需要の落ち込みをカバーできるほどの市場は期待しづらいが、まだ全体像が明らかではないが環境関連、新エネルギー分野がある。この分野は長期的な見方で取組んでいく必要がある。
ただ、海外市場、特に中国、東南アジア、BRICsへの期待は持っている。当社貿易部門は約30年前より世界各地の代理店を通じて活動しているが、ブラジル、ロシアに関しては、今後パートナーを求めていくことになる。