当社を取り巻く環境は、昨年に引き続き厳しい状況になるものと予想され、今年はなお一層、気を引き締めて臨みたい。一方、顧客からの新しい提案や案件、問い合わせが多数舞い込んでおり、要望に即対応できるよう、積極的な営業姿勢で臨み事業展開のスピードアップを図りたい。
さらに、ものづくりの効率化と付加価値を創出する構想図を描いており、スピードエンジニアリング力を駆使し、顧客の成長をバックアップできるよう心がけている。また、当社の懸案事項であった電子機器事業と機械機器事業の要素技術の融合が進展、多角的なシステム提案が可能となってきた。
当社が従来から取り組んできた生産を合理化する機器を標準化し、これらを組み合わせていく手法「BBS」に加え、部品の供給・配膳・搬送を最適化し、作業者がより安全で心地よく働けるネットワーク「PDN」(パーツ・ディストリビューション・ネットワーク)を積極展開している。
PDNは、従来のように自動化や効率化だけを求めるのではなく、負荷低減や作業ミス撲滅をテーマとするもので、作業者の補助と支援を行う人に優しいシステムである。BBSは大量生産に対応するシステム、PDNは活人化するシステムで、高い生産性を実現する「BBSによるPDN」を構築している。
この2つのシステムに加え、当社が持つ省配線機器「UNILINE」、インターネットを経由し自動通報を可能にした情報端末機器「れんら君」などのネットワーク機器を組み合わせた新製品を開発、オリジナル性の高い製品として自信を持って提案を行っている。
経済産業省から製品開発に対しての助成金も頂いており、コントローラ系製品のほか、アクチュエータなどを含め総合的な開発も加速させる。