昨年を振り返って見ると、1年を通して不況の風が吹き荒れていた。
お客様の設備投資が全く止まり、計画していた配電盤、制御盤の新規受注がずれ込み大きな影響を受けた。逆に、配電盤、制御盤のリニューアル受注が多くなった。昨年後半から1年以上も前に提出した見積りに関する問合せが来るようになり、少しずつ上向いてきた。ネジックシステム事業は過去には見られないほどの厳しい状況であった。そのため、昨年10月期は売り上げが減少した。今年は昨年よりも景気が上向くと思う。そうなって欲しい。ただし世の中には「様子を見る」風潮が出ており、余り期待はかけられない。
われわれの配電制御システム業界は決してなくなる商売ではない。少なくとも現状維持が可能な業界であると思う。
今年は、配電盤、制御盤の新規受注が期待できる。また、リニューアルも引き続き受注を増やしたい。当社のお客様は良い会社ばかりなので、お客様を大切に地道な努力を重ねていけば、先行き安定した経営が可能である。品質の高い製品を提供するため、教育には今年も注力していく。
もうひとつの事業の柱である機械や生産ライン、盤内の機器取り付けに便利なネジックシステムは、ピーク時の80~90%の売り上げに戻したい。全国に3500社以上の顧客があり、主に機械装置や生産ラインの機器取り付けに使用されている。
今後は配電盤、制御盤にも売り込んでいく。ネジックシステムを配電制御システムの組立に利用すれば配線作業の効率化、電線使用量の削減、盤の小型化につながる。板金加工の段階で盤の扉に取り付ければ、さらに利便性が高まる。今年はホームページをリニューアルし、ネジックシステム、配電盤・制御盤製作をもっとアピールする。