昨年の後半の3カ月(10~12月)は、受注金額がわずかながら増えてきたものの、1年間を通してみると計画をやや下回った。その中で、新規格防爆取得相談の件数は増加しており、底は脱したのではないか、とも見ている。これまでのケーブルグランドでの新規格取得での実績が着実に評価を得てきつつある。
常に、産業安全研究所主催の防爆講習会には、技術者が参加して、持ち帰った注意点などをもとに社内で勉強会を開き、新製品開発に活かしてきた。ユーザーの要求する仕様に合わせた安全、安価でコンパクトな製品開発を目指している。
そのための豊富な技術資料も取り揃え、ユーザーへの対応もよりスムーズにできる万全な体制を整えた。
今年は景気の2番底も懸念されるなど不透明さも多いが、すでにEx2006規格ケーブルで、数社の客先で認定の取得が終えており、今年の動きが楽しみともなっている。それと、主力のユーザーからの引き合いが落ちていないのも心強い。
また、国内市場の急回復は難しいようだが、海外プラント向けの需要は動き出すのではないかとの見方も伝わってきており、この点では期待もしている。
防爆市場は決して明るくはないが、総体的には安定している。多品種少量生産の市場だけに中国産では対応できない面も恵まれている。国産への信頼性の高さが安定した需要を支えているといった面も見逃せない。
6月が決算だが、今期(15期)は、半年残すものの、目標の数値は下回ると見ているが、新製品開発、人員の増強など社内体制の充実などにより、市場への対応は万全なものとしてきた。
今年の景気動向には多少の不安要素はあるものの、セフテックグループ一丸となって、頑張ろうと張り切っている。