2010年わが社の経営戦略 躍進するFA・制御機器メーカー 真の情報技術提供で新時代開拓

今年の世界経済は中国を中心に展開することは間違いないと見られる中で、「これからの日本の産業はどうなるのか」と問いかけて来る方が多い。私はそんな質問に対し「慌てることはありません。日本の技術の真価がどこにあるのか見失わなければ」と答えている。日本人が最も得意な分野、5000個から5万個の部品を駆使したハイブリッド技術は世界に誇れる技術である。ECO技術、自動車、半導体製造装置、液晶製造ラインの搬送技術、新幹線など鉄道技術、原子力発電所建設、MEMS技術など世界で戦える技術はいくらでもある。ハードウェアに付加価値がなくなった現在、不可能を可能にする知恵と研究心はもちろん、今の日本人に最も求められることは百年先を見て、子孫のために日本をどうにかしようと思うハングリーさではないかと思う。常にお客様、市場が何を求めているかに注力し、マーケットインの精神を貫けば元気な日本を取り戻すことが必ずできる。

当社は市場が求める最新技術製品を、インターネットを通じタイムリーに収集、提供することを心がけている。特に中小企業が持っている優秀な技術を発掘し、育てることをミッションに掲げ、お陰様で昨年度は若干の前年度比増益となった。

今期の注力製品は、太陽光/風力発電PR用大型表示パネル、デジタルサイネージ用超小型パソコン、超小型チューブポンプ、微粒子発生ノズルなど環境、情報関連商品を中心に販売展開をしていく。FAで培った技術を情報市場、環境市場に展開することで、国内製造業の設備投資だけに頼らない市場開拓もこの1年で完了した。

変化をチャンスに変えられるビジネス環境もできた。日本の素晴らしい技術を、いかに情報ネットワークに乗せるかが今年の事業と考えている。

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