電気制御機器の輸出が昨年11月、14カ月振りに前年同月を上回った。中国・アジア地域が牽引した。過去ピーク時の2007年11月に比べ78・2%の水準であり、本格回復には至っていないが、輸出は引き続き増勢に向かうものと見られる。日本電気制御機器工業会の出荷統計によると、昨年11月の輸出額は159億1000万円で前月比1・2%増、前年同月比5・9%増となった。
前年同月比で上回った品目は制御用リレー(5・6%増)、検出用センサー(25・4%増)、PLC・FAシステム(4・0%増)の3品目。操作用スイッチ(8・2%減)、制御用専用機器(3・2%減)も90%台を超えた。
中国、韓国などアジア地域向け輸出が貢献しており、北米・EU向けも上向き傾向にある。
11月の輸出は前年同月を超えたものの、11月期で過去最高であった07年の203億4000万円にはかなりの差がある。