サンワテクノスは新規市場開拓の一環として、環境やエネルギー関連市場をターゲットに取り組む専門組織「環境エネルギー推進プロジェクト」を、昨年12月15日付けで設置した。
このプロジェクトは、政府の温暖化排出ガス25%削減方針が出される中で、これに焦点を当てた市場開拓を進めようと専任の人員配置で取り組むもの。社内各部門から6人を選抜し、省エネや環境負荷低減に繋がるインバーターやキャパシタ、監視装置などを仕入先メーカーと協力しながら、装置メーカーや各工場の設備担当者に提案活動を行っていく。
具体的には、これらの会社のエネルギー使用状況を測定しながら、省エネに繋がる方法などを提案し、さらに設置工事までも同社が行うといったサンワテクノスの総合シナジー効果を活かして進める。
「省エネルギーに加え、エネルギーを創る、エネルギーを蓄えるといった『省・創・蓄』を基本にして、従来のビジネスにプラスできるようにしたい」(同社山本勢社長)。
プロジェクトチームは、3年間ぐらいをめどにしているが、「市場リサーチしながら状況に応じて臨機応変に進めていく」(山本社長)としている。
同社では新規市場開拓に向けて、社内に「営業開発部」を設置しているが、このプロジェクトはこれとは独立した位置づけにしていく方針。