NKE(京都府長岡京市馬場図所27、tel075―955―0071、中村道一社長)は、薄型でロングストロークを可能とした、ワイヤ駆動1軸ロボット「ワイヤロボット」を好評発売中である。従来のタイミングベルト駆動やボールねじ駆動では、ロボットのストロークが最大3メートルと短く対応が難しかった。ワイヤロボットはワイヤ駆動を採用することで、ストロークが最大9メートル(リニアガイド仕様)まで対応が可能。さらにガイドを変更すれば、9メートル以上のストロークも対応可能である。
長尺ものや、ボールねじ・タイミングベルト駆動では対応できない環境の場合に対応できる。可搬重量は5キロ、搬送速度は2メートル。
アプリケーションとして、加工機や加工機間のパーツ移載が1台のワイヤロボットで可能なほか、ワイヤを駆動源としているので曲線にも対応する。
さらに、ロングストロークなので、棚の上にワイヤロボットを乗せてピッキングナビゲータとしても利用できる。
ピッキング指示は、レーザーポインターを上下移動させコンテナ位置を光で指示する。
同社は、生産を合理化する機器を標準化し組み合わせていく手法「BBS」に加え、部品の供給・配膳・搬送を最適化した。
作業者がより安全で心地よく働けるネットワーク「PDN」を構築し、高い生産性を実現する「BBSによるPDN」を提案しており、ワイヤロボットはそのコンセプトに基づき開発された。