日本配電制御システム工業会(盛田豊一会長)、日本配電制御システム工業会東京支部(水谷恵一支部長)、東京配電盤工業協同組合(宇賀神清孝理事長)の3団体は13日、「浜松町東京會舘」で新年賀詞交歓会を開催した。
3団体を代表して日本配電制御システム工業会・盛田豊一会長は「昨年9月にリーマンが破産し世界が大不況になったが、景気は少し明るくなった。しかし、新規設備投資は中国などアジアに集中し、国内はほとんどない状況であり、国内産業の空洞化が心配である。当業界も20%以上ダウンしている。政権交代で『モノ』から『人』へと政策比重が移り期待できない」と配電制御システム業界の経営環境に触れたあと、「過去の受注低迷期には疑心暗鬼となり赤字受注競争になったが、今回は情報交換を密にし赤字受注を絶対にしないようにしたい。また、JSIA優良工場の認定制度を拡充し、環境に配慮した高品質盤の受注促進を行っていく」と業界あげて不況に立ち向かう姿勢を強調した。
来賓を代表して、経済産業省製造産業局産業機械課課長補佐九二則和氏は「環境、エネルギー、健康など6分野の新成長戦略ロードマップを6月に作成する。環境、エネルギー分野では周辺の設備関係まで振興を図り50兆円の市場創造、140万人の雇用創出を確固たる意志を持ち粘り強く実行する」とあいさつした。