昨年は、経済環境悪化の影響などで売上高、利益とも非常に厳しい数字となった。今年も当面は先が見えにくい状況で推移するだろう。デフレスパイラルも懸念されるが、政府主導による効果的な施策に期待をかけたい。こうした厳しい状況下では、コスト競争力を付けることが第1に挙げられるだろう。このために様々な手法を探り実行に移したい。
日本の技術力はまだまだ世界の中でも抜きん出ており、日本で作らないといけない製品がいろいろとある。当社でも技術力とともにコスト競争力を付け、引き続き顧客の信頼・信用を受け継いでいく。
第2は、当社が従来から基本としている「顧客満足の徹底」である。品質の良いものをいかに安く提供していくかが重要な要因である。このような厳しい状況下でも、自信を持って顧客に満足して頂ける製品づくりを継続していきたい。
最近の新製品の中では「協約形制御モジュール」が好評を得ている。同モジュールは制御回路、操作表示機器を電子回路化し、JIS協約形モールドに収納したもので、押しボタン操作など負荷の自動運転停止機能を、電子化・コンパクト化したものである。
運転状況などを表す表示灯などを操作パネルに集約することで、複雑な制御配線が不要となり、配線作業の効率化も図れるなど優れた特徴を持ち、今後、期待をかけたい製品の1つだ。
大きなテーマでは、太陽光発電関連の制御盤に注力している。この分野はすでに5年ほど前から参入しており、ソーラーパーク向けなど大きな物件に期待をかけている。
安全性・作業性を両立させた製品開発にも意欲的に取り組んでいる。制御盤の小型化や作業しやすい制御盤などを推進しており、顧客満足の向上に寄与している。