東京エレクトロンは、着工を延期していた宮城県大和町の大和リサーチパークでの新工場建設を再開する。
同社は2008年からの世界的不況のため、新工場の着工を延期していたが、半導体製造装置の市場環境が好転してきたことから、今年夏に着工し、11年春以降の稼働を予定している。
投資規模は、当初予定から変更はなく、取得済みの土地(30万平方メートル)を含め、総額で250億円前後となる見込み。
新工場では、今後市場の大きな成長が期待される半導体用エッチング装置の開発・量産機能を集約し、一貫生産体制とすることで、高付加価値製品の開発期間を短縮する。また量産方式を見直すことで生産性を向上させ、納期短縮を図る。
同社の東哲郎会長は「新工場はこれまでのモノづくりを一から見直し、世界屈指の最先端工場を実現させる。顧客の要望にかなう製品を、スピード感を持って提供していきたい」としている。