立花エレテックは、大電社(下吉英之社長)の普通株式に対する公開買付けを昨年12月3日から実施していたが、1月21日付けで公開買付けを終了した。これに伴い1月28日付けで大電社は立花エレテックの連結子会社となる。
立花エレテックは、持分適用会社である大電社の100%子会社化を目指して株式の公開買付けを実施していた。大電社は、上場廃止(ジャスダック)になる見込み。
大電社は、1955年設立の関西地区を代表するFA・制御機器専門商社。04年にジャスダック上場をしたが、06年にオムロンIAB事業部との特販店認定契約が解除されたことを主因に売上高が激減した。
07年3月期以降連続で経常損失を計上、05年3月期以降連続で営業損失を計上。10年3月期の第2四半期の決算も、売上高17億5400万円(前年同期比43・7%減)、営業損失1億5800万円、経常損失1億3400万円、四半期純損失1億2400万円など、経営改善は容易でない状況となっていた。
立花エレテックは、効果的な販売協調と業務提携により、十分な相乗効果が期待できるとの判断から06年に大電社との間で業務・資本を提携、大電社の筆頭株主となった。
その後、大電社株式の過半数取得を検討してきたが、大電社の経営状況から株式の買い増しを凍結、両社がより強固な協力体制を構築することが必要と判断し、100%子会社化することを決定したもの。