メーカー、商社が平等参加する日本配線資材工業会(JWAA、高橋信房会長)は20日、東京都中野区の中野サンプラザで第2回定時総会と賀詞交歓会を開催。
定時総会では、1年目の体制作りから2年目の今年は化学物質管理への具体的な取り組み強化などの事業方針を満場一致で決定した。賀詞交歓会には107人が参加した。
定時総会では、高橋会長が「昨年1月に発足した日本配線資材工業会は、お陰様で新規会員が5社増え69社になった。景気は緩やかな回復基調にあるとはいえ二番底も懸念される中で2年目を迎えたが、今年度は会員企業が情報交換する場を作り、市場の変化に対応できる強い組織と、会員企業の経営に貢献できる組織としての役割を達成したい」とあいさつした。
今年度の事業計画は、化学物質管理への取組強化、研修セミナー開催、対外的アピール、他団体との連携、会員増強などを盛り込んでいる。特に、化学物質管理では、自動車、電気・電子などの業界が独自の調達、調査の仕組みを作っているため、配線資材に対する調査要求に応えるには人的・経済的に重い負担がかかっている。
そのため、工業会として環境委員会を設置し他工業会の取り組み調査、セミナー開催などを通じ共通フォーマットの統一・作成、REACH規制に対する統一方針などを決め、会員の負担軽減を図る。
総会後の賀詞交歓会はメーカー、商社が集うとあって大いに盛り上がり、今回は台湾、ロシア企業も参加した。関谷昭憲工業会顧問が「1年目は土台を作り、今年から具体的な事業を実行する。69社が要求事項を出し合い、同じ方向に進んで本物にしよう」とあいさつ。北川工業社長に4月就任する北川清登氏の紹介、姫野富治工業会副会長の音頭で交歓に入った。