近畿電子部品卸商組合(略称KEP、岡本弘理事長)は21日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「平成22年KEP新春賀詞交歓会」を開催した。
冒頭、岡本理事長があいさつに立ち、次のように近況と今年の抱負を語った。
「昨年からの世界的不況のショックは大きく、当業界も後遺症が続いており、企業の業績も不透明となっている。この結果、2009年の電子産業の生産は2年連続で前年を下回った。昨年春先からエコポイントや中国市場の伸びで少しは持ち直したが、まだまだ厳しい状況が続いている。
今年もデフレによる影響が懸念されるが、国際競争を勝ち抜かなければならない。新興国の経済成長で世界経済は回復の兆しが見える。国内では昨年発足した新政権への期待は大きく、内需拡大策効果で需要が戻ることも予想されるが、一方で、消費者がこれまでと違った消費スタイルを求めてくることも予想される。
こうした難局を乗り切るために、新たな成長分野にも積極的に取り組める手がかりを構築し、商品変化や高齢化社会領域などに合わせ、顧客満足を徹底していくことが大切である。厳しい競争の中で生き残り策への挑戦が求められており、共通の課題に対し、当組合の組織力を活かして対応していきたい」。
なお同組合では、6月10日に定時総会の開催、2月5日にボウリング大会、3月10日に「松下資料館」見学会を予定している。