住友精密工業の子会社でジャイロセンサ販売のシリコンセンシングシステムズジャパン(兵庫県尼崎市扶桑町1―10、tel06―6489―5868、徳江林三社長)は、ロボットアームなど動き続ける運動体の角度・角速度の最高値が容易に検出できる、表示機能付きスイングセンサ「SS―30001」を好評発売中である。SS―30001は、ジャイロセンサ内蔵のスイングセンサ。独自のピークホールド機能により、スイングなど動き続ける運動体の「角度・角速度」の最高値を容易に検出し、数字で表示する。
オンディレイ、オフディレイ、ワンショットタイマ機能など、接点出力用に各種タイマを内蔵。チャタリング防止や、わずかな立ち上がりの検出なども可能である。角速度ゼロ感度設定を搭載。ジャイロセンサ特有のドリフト効果により、現在値の変化、振動による微小の変化などをキャンセルする。0、1、3、5度/秒から選択可能。
また、ヘッドには200万回以上の耐屈曲テストに合格した耐屈曲ケーブルを採用、稼働率の高い機器でも安心して使用できる。センシング部分と表示部分を分離、計測対象を選ばずセンサヘッドが設置でき盤内や中継ボックスなど安定した場所にセンサアンプを置いて、表示内容確認や出力をさせることができる。
外部出力用に、オープンコレクタ出力、アナログ出力、RS―232C出力の3種類を用意。ノートパソコン、オシロスコープ、PLCなど、各種外部機器に接続可能。さらに、誤操作防止に役立つキープロテクト機能のほか、制御盤内などでセンサアンプが簡単に固定できるよう、DINレール取り付け具を同梱。
なお、同センサは住友精密工業が製造し、シリコン社が販売を担当。同社のジャイロセンサ類は自動車のESC、GPSコンパス、ロボット分野などで採用され、高い評価を得ている。