FA・制御機器の市場は、2009年5~6月頃を底にして上昇に転じている。09年12月には低水準ながら前年同月の売り上げを超えたところも多く、ようやく先行きに明るさが戻りつつある。一部ではメーカーの生産体制が整わず納期対応ができない製品も出るなど、1年前とは極端な状況も出現している。心配される景気の二番底も、中国市場などアジア地区に向けた輸出が牽引しており、大きな落ち込みはないとする見方が一般的だ。ただ、電子部品の一部では、家電向けのエコポイント制の見直しや年度末の在庫調整などを睨んでか、受注に陰りも見られ警戒する声も聞かれる。市場が外需中心に展開するなかで国内市場で展開する商社は、その恩恵が限られることから、今後の販売戦略を内需分野で、市場の伸びが期待できるところに焦点を当ててきており、太陽光発電、電池関連、エネルギー関連、環境関連などに注目している。工場の中だけでなく、ビルや農業、社会設備などでの対応力を広げながら市場開拓を進めている。リーマンショックでメーカー、ユーザーとも大きなダメージを受けたが、流通もこの流れの中で新たな再編の波も起きてくることが予想される。
新分野に挑むFA・制御機器商社
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