厳しかった受注も、昨年5月を底にじわじわと上がって来ており、昨年5月はようやく前年同月を超えた。最悪期は受注、売り上げとも12%を切る時もあったが、液晶、半導体、LED製造装置や、リチウム電池関連などが動き出したことで、回復基調に乗り、1月は売り上げも前年同月をクリアできる見込みとなって来た。
ただ、今3月期の売り上げは前年度比50%ぐらいが予想され、黒字を確保したい。
来期は下期からの回復に期待したいが、国内のFA市場が縮小していることもあり、なかなか見通しがつかない部分も多い。
こうした中で当社としては、①医療・分析分野への浸透②システム販売の強化③大手エンドユーザーへのアプローチの3つのプロジェクトで、「制御とメカの融合」を掲げており、今年もこの取り組みを重点にしていく。
電気とメカに詳しい当社の社員と外部パートナー企業がタッグを組みコーディネートしていくことで、付加価値の高いシステム提案に繋がり、顧客との間口も広がってくる。
社会の変化のスピードが年々速くなる中で、顧客対応力が求められており、それには「スピードが第一」である。
顧客の現場に入った時に全体像が見えて、それをすぐにまとめてソリューション提案ができるように、営業社員のスキルアップにも力を入れていきたい。
顧客から見て当社から購入したいと言っていただけるような存在価値のある商社を目指していく。
付加価値がないと、会社も個人も生き残れないほど厳しい時代が予想される。
スピードを上げながら、果敢にチャレンジしていきたい。