一昨年秋からの景気低迷で大きなダメージを受けたが、昨年5月を底にして受注残が増えてきており、ここ2~3カ月は堅調に推移している。この調子で行けば1月は前年同月を超えると思う。以前見積もった物件が決まったり、止まっていたプレス関係や画像関係での引き合いも出てくるなど徐々に上向いている。今4月期の売り上げは、前期比80%ぐらいが予想されるが、早く高かった時の2007年度の数字まで戻したい。
しかし、こういう状況下では逆に色々なことを見直す機会になっている。
1年前から経費削減の一環として、秋葉原地区を中心に顧客への配送を外部委託から営業社員が当番でお届けすることにしているが、このことで顧客とのコミュニケーションが深まることに繋がっている。秋葉原の同業者からの注文は少量で品種も多いが、この厳しい時に当社に注文をいただけることは非常に有り難い。こうした細かな注文も合わせると、当社のトップ扱いメーカーに匹敵する売り上げと利益に繋がっている。
一方、部品単体販売からソフト開発など付加して提案している営業技術部も、画像処理などで小回りを効かせたローコスト対応で成果が見られ、さらに鉄道関係や駐車場などでも受注が出ている。また、無線技術でも新しい案件が出ており、時間はかかるが競争が少ないので期待している。これに従来製品の売り上げは戻ってくれると有り難い。
昨年〓月から顧客への情報提供に「ブルドッグWeb
DM」の活用を行っているが、伝えたい情報に動画なども添付できることから効果に期待している。こうしたなかで、次の飛躍に向けて社員の教育もグループごとに分けて、月1~2回行っているが、この成果を活かしていきたい。