一昨年からの世界同時不況で先行き見通しの立たない中で、多くのことを学んできた。そのひとつが、「攻撃は最大の防御」であり、自分たちで市場を創ることである。
過去は、市場に頼ってきた。これからは自立し、成長が見込める未成熟市場をターゲットに攻める。環境、省エネ分野にいつ攻めるか考えてきたが、実行段階に来た。
いち早く「モノ造りコラボレーション」を打ち出し、お客様に提案してきた当社は、昨年から具現化しランプメーカー、照明器具メーカーと当社の3社が得意分野を分担し協業、当社がLED電源を受け持っている。
LED電源は早くから研究してきたので十分に市場で競うだけの技術、製造ノウハウを培うことが出来ている。すでに当社鹿児島工場はPSE規格を取得し、昨年末に出荷した。現在、ラインナップの充実へ第2、第3弾として調光機能付、モジュール電源も開発を終了し試作機による試験を行っている。LED照明は環境、省エネに貢献するため、国家施策として取り上げられ市場の将来性が期待できる。当社の事業の柱に育成する。
もちろん、取り扱い製品の販売でも攻勢をかける。民生用機器向けでは海外生産品に搭載される電子部品で大きな商談も来ている。
この不況下で投資が抑制されてきた生産設備向けでも、お客様は在庫、生産調整が終わり、人の問題もあるが発注が出てきている。現に昨年〓月以降から半導体製造設備向け機器・部品の受注が急増し、納期が間に合わなくなっている。ただ、輸出用設備であり、内需関連の設備投資は動いていない。そのため、好調な受注がいつまで続くか分からない面がある。
当社としては、筋肉体質を維持しながら、積極的に攻める。そして今〓月期売り上げは2桁増加を達成したい。