2010年は急速な景気上昇とはいかないものの確実に上昇すると思う。但し、すべての業種が良くなるとは思えず、同業種であっても企業間の格差はますます大きくなるだろう。大きく変化する市場にスピーディに対応出来なければ取り残される事になり、この対応が大切となってくる。
09年の景気は年初より、食品、薬品、農機具を除き急速に下降し、顧客の企業も休業等の雇用調整を強いられたが、8月頃からやや回復の兆しが見受けられ、業種によってはピーク近くまで戻した所もあった。
設備投資関連では国内向けは大きな動きは少なかったが、海外向けの引き合いは増えており、特に韓国、中国向けが多い。ただ、価格、納期面で要求が厳しく苦労が見られる。
当社の業績も昨年8月頃からLED関連装置等の立ち上りに加え、自動車関連も操業率の向上で一時の設備投資全面凍結状態から、必要な設備は徐々に再開するようになって、年末にかけて回復してきている。
今年は半導体、半導体製造装置、電子部品、省エネ関連監視装置・測定機器、コネクター、電池関連などに期待しており、工作機、印刷機関連は円高、金融不安が影響しもう少し回復には時間がかかりそうだ。配電盤、通信インフラは大きな落ち込みは無いと思うが、公共投資が進めば期待できる。製品では半導体製造装置関連でサーボモーター、タッチパネル、PLC、センサー、小型モーターなどの他、ユーザーのローコスト設備・短納期に対応し、簡易な電動スライダー、画像機器等の販売を強化したい。
また、単品の部品販売から得意先をパートナーとしてユーザーからの要求に応じ当社でコーディネートしてユニット化した販売を増やしていく。
東北の製造業の多くが国外や国内の他居域へシフトしてマーケットサイズが小さくなる中で、東北で事業をしているお得意様のお役に立ち、当社の価値を認めて頂けるよう今年も社員共々がんばっていく方針である。