2010年3月期の売り上げは、単独で前年同期比約10%減少し130億円ぐらいが予想される。昨年2月を底にして売り上げは上がってきており、08年下期に対して09年上期は107・4%、同下期は122・7%と堅調に推移している。利益もワークシェアリングや経費削減などで損益分岐点を下げており、為替の動向にもよるがトントンで行けると見ている。100年に一度とも言われる経済状況下であるが、景気が立ち上がった時に万全な態勢で取り組むためにも、営業拠点の閉鎖や社員の削減などといったリストラは行わなわないで取り組んでいる。来期の計画は3月に発表するが、今年は1960年4月に創業して、50年の区切りを迎える。半世紀という大きな記念の年だけに本当は大々的に祝いたいところであるが、時節柄、行事などの開催は見送る。しかし、50年間にわたって築いてきた三誠の良き企業文化は長く継続していけるように、これからも努力していきたい。
昨年4月に営業体制を西日本地区の6営業所を統括する第1営業本部と、東日本地区の6営業所を統括する第2営業本部に再編して組織をフラット化したが、営業情報がスムーズに流れるようになり、より迅速な経営判断ができることにつながっている。
また、昨年11月には新版であるISO9001/2008をいち早く取得した。経営のツールをISOの手法に則ったやり方で更に徹底する。品質、環境に加え、顧客満足やスキルアップなどに対応して、営業方針、目標、手段などのPDCAを行ないながら、すべての営業拠点がすべて同じ手法で取り組めるようにしていく。企業の財産は人であり、企業を長く継続していくためには人材の育成は欠かせない。目標達成へ全社員が力を合わせて取り組みたい。