富士電機ホールディングス(FHC)は3日、中国の浙江大学(浙江省杭州)と、中国における新事業構築に向けた協定に調印し、「浙江大学―富士電機イノベーション・センター」を設立した。
FHCと浙江大学は、「浙江大学―富士電機システムズ研究開発センター」を2006年4月に設置し、双方の共同研究開発を行う位置づけとして、日中間の産学連携により基盤技術及び応用技術の研究開発を進めてきたが、今回さらに中国市場に向けた新製品開発、新事業構築を目指した協業のために、「浙江大学―富士電機イノベーション・センター」を浙江大学内に設立したもの。
浙江大学が持つ豊富かつ優秀な技術、人材資源と、富士電機が持つ技術や事業化経験の結びつきによる双方のシナジーにより、中国国内の社会・産業インフラの発展を進める。特に、エネルギー、交通、環境保全など潜在ニーズのある分野にも今後、協力分野を拡大、鉄道や電気自動車、水環境(排水処理など)への合同研究を展開していく。
浙江大学―富士電機イノベーション・センターの開所は4月1日で、FHCは今後3年間で約3億円の投資を予定している。