三菱電機は、イーサネットベースオープンネットワーク「CC―Link
IEフィールドネットワーク」に対応したシーケンサユニットとして、MELSEC―Qシリーズ用マスタ・ローカルユニット(標準価格8万円)とMELSEC―Lシリーズ用ヘッドユニット(同6万8000円)を1日から発売した。
CC―Link
IEフィールドネットワークは、制御データと管理データの双方を超高速伝送できるもので、昨年11月に仕様が公開された。
新ユニットはこれに基づいており、1Gbpsの高速大容量通信が可能で、システムの効率化・簡素化が実現でき、最大リンク点数16Kワードのネットワーク型共有メモリを活かして、コントローラ分散制御にも対応している。
また、スター型、ライン型、スター・ライン混在型のネットワークを構築可能で、自由にフィールド機器を設置でき、HUBを使用する場合も空きポートにケーブルをつなぐだけで簡単にネットワーク構築が可能で、設備の追加時やリレイアウト時の対応が容易である。
さらに、IEEE802・3abのEthernet規格に準拠しているため、市販のEthernet用ケーブル、コネクタ、工具からスイッチングHUB、ネットワークアナライザーまで世界中で調達可能な汎用品を使うことができる。
そのほか、シーケンサのプログラミングソフトのGX
Works2を使用して、ネットワークの異常を視覚的に診断でき、トラブル発生時もネットワークの異常個所を早期に確認して対応できダウンタイムを短縮できるなどの特徴を持つ。