日本開発工学会(JDES、中上崇会長)は、中小企業連携のポイントとなる国の支援策、新連携の在り方などを中心にした公開シンポジウムを2月17日、工学院大学新宿キャンパスで開催する。基調講演を国会議員、経済産業省関東産業局、独立行政法人中小基盤機構の関係者が行うため一貫した政策が理解でき、中小製造業、商社にとって経営に大いに役立つ内容である。
聴講料は会員1000円、一般参加者2000円。問い合わせは同工学会事務局(tel03―3350―8961)。
近年、中小企業、ベンチャー企業も市場のグローバル化に対応した経営戦略が求められているが、その中でコア技術を持ち寄った「コーディネート経営(ネットワーク経営)」が注目を集めている。日本開発工学会は、コーディネート経営には優れたコーディネーターが必要として人材育成に取り組んでおり、その一環で「コーディネート経営の実践とコーディネーターの役割」と題して公開シンポジウムを開催するもの。
シンポジウムは、同工学会理事で民主党参議院議員・藤末健三氏が「イノベーションにチャレンジする中小企業の支援政策」を基調講演し、政府の中小企業政策の方向性を明確にする。
また、経済産業省関東産業局地域経済部新規事業課調整係長・古谷和則氏が「新連携の概要とポイント」と題し具体的な内容で基調講演を行う。
さらに、独立行政法人中小企業基盤整備機構関東支部新連携支援チーフプロジェクトマネージャー・柳沢剛氏が「新連携におけるPMコーディネーターの役割と認定事業」と題して基調講演する。
この基調講演のほか、「JDES―ビジネスディベロップコーディネーター制度について」の講演、コーディネート経営実践事例としてモバドジャパン、ラポールシステム、ナバの3社が発表する。名刺交換会・懇親会も催される。