コードスキャナー大手の東研(東京都新宿区西新宿2―7―1、tel03―5325―4311、春山安成社長)は、照明制御と画像処理で独自の技術を開発、業界最小の分解能0・04ミリの性能を搭載したダイレクトマーキング対応イメージャー「THIR―6200DDM/―HD」を発売した。プリント基板、液晶、金属製品などの極小化する2次元コードの読み取りが可能となる。
近年、レーザーマーキングなどの性能向上により2次元コードは極小化の傾向にある。しかも鏡面、ガラス面などにコードがマーキングされ読み取りが難しくなる一方である。
同社では、130万画素カラーカメラ搭載のイメージャー技術をさらに進化させ、赤画素の画像と緑画素の画像の差分を抽出し2次元コード解析に最適な画像を生成することに成功した。この照明制御と画像処理技術の開発により分解能0・04ミリ(標準タイプは0・125ミリ)を実現した、ダイレクトマーキング対応イメージャーTHIR―6200DDM/―HDを発売した。
新製品は、これまで読み取りが難しかった金属の湾曲面、さまざまな下地色のプリント基板、鏡面、ガラス面、液晶の極小マーキングされた2次元コードを確実に読み取れる。また、プリント基板、金属、液晶など多様なワークに合わせて最適な照明設定が自由に行えるのも特徴である。ワークの位置は大きな窓から見ながら読み取りできる。
このほか①USBインターフェースで既存のアプリケーションにもそのまま対応②RS232CでPLC、パネルコンピュータへの接続も対応できる③低消費電力(約500ミリA)などの特徴を備えている。
機種は、分解能0・125ミリのTHIR―6200DM/―U(販売価格12万8000円)、同0・04ミリのTHIR―6200DDM―HD/HD―U(同35万円)がある。