横河電機は、プラントの最適な操業を支えるための課題を発見・解決するためのコンサルティングサービスに、従来の保守・点検サービスに加えて付加価値を高めた総合型サービス「VigilantPlant
Services(ビジラントプラントサービス)」の提供を開始した。同社ではこのサービスを通して、プラントのライフサイクル全般にわたる課題を顧客とともに解決するパートナーを目指す。価格は300万円からで、2015年に500億円の売り上げを目指す。
サービスは段階的に3つをラインアップしている。
「課題特定サービス」は、改善課題を洗い出し、改善活動の準備を支援するもので、評価指標の比較分析サービス、マネージメントセミナー開催、改善計画の立案サービス、リーダー養成支援サービスなどがある。
「課題解決サービス」は、最適な製品の活用とコンサルティングを通して課題解決を支援し、迷惑アラーム削減サービス、アラームシステム設計サービス、手動運転の標準化、自動化サービス、パラメータの再チューニングサービスなど。
「維持・向上サービス」は、プラントのライフサイクル全般にわたって、改善効果の維持・向上を支援するもので、改善効果の分析サービスなどがある。
近年、厳しい国際競争にさらされている製造業各社は、生産性や品質の向上、安定稼働、安全確保、環境保全、コスト削減、保守効率の向上を図り、現場が抱えるあらゆる課題を洗い出して改善する活動に取り組んでおり、特に日本では改善する余地はほとんどないと言われるほど改善が進んでいるため、課題を特定する技術者には、高度な技能と現場での豊富な経験が求められている。
同社では、幅広い産業分野向けに制御製品を納入してきた豊富な実績エンジニアリングを通して培った技術力を活かし提供することでこうした課題に応える。