中央無線電機 「今年は復活の年」へ中央会定時総会を開催

中央無線電機(東京都千代田区外神田3―3―1、tel03―3255―1277、藤木正則社長)は、「第11回中央会定時総会」を東京・浅草ビューホテルで10日開催、会員会社73社から53社60人、メーカーから16社30人の合わせて69社90人が出席した。同会は、中央無線電機の販売商社、アッセンブリーメーカーなどの会員と仕入先メーカーで構成されている。

総会の冒頭、藤木社長があいさつに立ち「昨年は政治の世界で変化があったが、経済でもそれに負けないぐらいに大激動の1年であった。試練が続いているが業界も耐えており、心強く感じている。いくらか明るさが見える中で、今年は復活の年にしたい。当社は昨年経費削減の一環として、秋葉原の配送を営業が交代で担当するようにしたことで、お客様と顔を合わせる機会が増え、営業がお客様訪問するという基本を教えてくれた1年でもあった。今の景気回復は国内需要というよりは、中国をはじめとした海外需要に支えられている。しかし一見、華やかな商品でも、その中には日本ならではのこつこつやる技術者の下で作られており、そう簡単に真似のできない技術である。流通の世界でも同じことが言えると思う。秋葉原の中心としてマーケットとで何万種類という商品が行き来し、しかも当たり前のように間違いなく届けられている。世界広しといえども、こういうのは日本だけではないかと思う。これが活発になることが日本の強さであり、引っ張ってくれるものと思う。中央会がその一翼を担ってくれるとありがたい」と述べた。

続いて、中央会会長のジュパ藤原幹人社長が「第2次産業革命という言葉が聞かれる。蒸気機関の登場で第1次産業革命が起きたが、ここ1年であっという間に電気自動車に脚光が当たり、これが第2次産業革命といわれる。米では、ベンチャービジネスが電気自動車を開発している。

電気自動車はガソリン車に比べ部品材料が5分の1から10分の1と少なく、モーターとタイヤとブレーキがあれば良い。これは電気関係に携わるわれわれにとっては100年に一度のビジネスチャンスである。この3年を我慢すればよい時代が来ると思ってがんばりましょう」とあいさつした。

総会では2009年の行事報告と10年の行事予定がそれぞれ承認され、また新会員のタクミ商事と梅沢無線電機が紹介された。

その後講演会に移り、元パナソニックでミュンヘンオリンピック男子バレーボールチーム金メダリストの野口泰弘氏が、「金メダルへの挑戦」と題して行っ
た。

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