在日ドイツ商工会議所は、ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞2009」の授賞式を開催し、第2回受賞者4人に賞金などを授与した。
一等賞は、「低温で強くて壊れにくい鋼の開発」の研究を行った物質・材料研究機構の主幹研究員木村勇次氏で、賞金400万円と副賞として最長2カ月間にわたるドイツの研究機関・大学での研究活動のための助成金が授与された。
二等賞は、「三次元積層型集積回路のための自己組織化チップ実装技術に関する研究」で、東北大学大学院工学研究科バイオロボティクス専攻助教の福島誉史氏。
三等賞は、「生分解性バイオポリエステルの高性能化」の研究で、東京大学大学院・農学生命科学研究科高分子材料学研究室准教授岩田忠久氏と、「Claudin
binderを利用した粘膜ワクチンの開発」で、大阪大学大学院薬学研究科生体機能分子化学分野准教授近藤昌夫氏がそれぞれ授与された。
「ドイツ・イノベーション・アワード」は、技術革新を重視するドイツ企業12社が、日本の大学・研究機関に所属する若手研究者の支援を目的として昨年度に創設した。
今回は全国34の大学・研究機関から63件の応募があった。審査対象は、環境・エネルギー、健康・医療、安心・安全の3つの分野から、現在進行中の研究または過去2年以内に完了した研究成果で、応用研究分野には自動車・輸送機器、化学品・素材、エレクトロニクス・フォトニクス、医療機器・診断技術、バイオテクノロジー・医薬品、ものづくり・製造プロセス・機械、エネルギー、都市基盤整備・建設分野などが該当する。