三菱電機は4月1日付けで、下村節宏社長が会長に就任し、新社長に山西健一郎上席常務執行役が昇格する。下村社長は2006年4月に就任し、4年間にわたって事業の選択と集中を徹底し、特に産業機器と重電事業を強化した。大手電機メーカーが08年のリーマンショックで苦しむ中、最小限のダメージに抑えた。
新社長に就任する山西氏は、生産技術畑を中心に歴任し、現場改善に貢献してきた。また、半導体・デバイス事業も担当し、パワー半導体など競争力を高めている。今後の国際競争力で手腕の発揮が期待されている。
山西健一郎新社長の略歴は次の通り。
山西健一郎(やまにし・けんいちろう)氏=1951年2月25日生まれ。58歳。75年3月京都大学工学部卒業。同4月同社入社。02年10月生産技術センター副所長、03年6月同所長、06年4月常務執行役就任、08年4月上席常務執行役。