オムロンは、接続した機器ごとの消費電力量をCO2排出量に換算してモニタリングできるリモート電源制御装置「マルチコントロールコンセントRC3008」を、3月17日から発売する。標準価格は22万5000円。年間1000台の販売を計画。
新製品は、専用のセンサとICの内蔵により、8個の出力コンセントに接続された機器ごとの消費電力量を高精度に計測してCO2換算や、監視用パソコンからインターネット経由で接続した機器の遠隔監視と状況に応じた機器の操作(OFF/ON)を行う機能を有している。
測定結果の通信はSNMPに準拠しており、標準添付のWindows対応測定データ取得用ソフトを使用することで、積算値の管理やグラフによる確認も可能。これによって、これまで積極的なグリーンITの推進が困難だった企業や組織においても容易にCO2排出量の「見える化」を実現し、電力消費コストの削減などが図れる。また、2系統で各4個ずつ計8個の出力コンセントを、ブラウザまたはtelnetプロトコルで個別にリモート制御でき、系統ごとに15A(合計1500W)、2系統合わせて30A(合計3000W)まで対応。
さらに、接続機器をシャットダウンするためのスクリプトを登録しておくことで、該当する出力コンセントの自動OFFができる。しかも、シャットダウン用ソフトをインストールできないアプライアンスサーバや無停電電源装置(UPS)を使用しない構成でも、簡単にシャットダウン可能。
そのほか、分単位で設定可能な年間スケジュール運転もできる。
従来、企業のサーバールームをはじめとするIT機器の設置環境では、消費電力量をサーバーラック単位など一定のまとまりでしか把握できず、機器単位で的確な対応を図ることが難しかったが、新製品はコンセント単位ごとに容易に電気の使用管理ができる。