ロームは、新パッケージ構造の開発により、業界で初めてMケース(1・6ミリ×0・8ミリ、高さ0・8ミリ)で4V・100μFの大容量を実現した小型低背・超大容量のタンタルコンデンサ「TCSシリーズ」を開発した。
同時にPケース(2・0ミリ×1・2ミリ、高さ1・2ミリ)タイプも開発、月産500万個で量産を開始した。サンプル価格M・Pケースとも1個30円。
近年、携帯電話やDSCなどモバイル機器の電源回路やオーディオ回路部に使用されるタンタルコンデンサの小型化ニーズが強くなっている。
同社では、小型大容量で高い評価を得ている独自の下面電極構造をさらに効率化し、従来の下面電極構造品の約3倍となる大容量化を実現、業界で初めてMケースで4V・100μFを可能にした。
なお、同社ではさらなる小型化のニーズに対応するため、Uケース(1005サイズ)も開発する予定で、今年の量産化を目指す。