日立産機システム(椎木清彦社長)は、屋内でのGPS(全地球測位システム)受信を可能にするIndoor
Messaging
System(IMES)方式の送信機を製品化した。これにより、地下街など屋内外を問わないシームレスな位置情報サービスの提供が可能になる。この送信機及びそのシステムで2013年に年間120億円の売り上げを見込んでいる。
IMES方式は、GPSと同じ信号を用いているため、既存のGPS信号処理チップが利用できる、新たなアンテナや信号処理ハードウェアの追加が不要。
シームレス位置情報サービスを整備することにより「いつでも」、「どこでも」測位ができ、利用者がより多くのサービスを受けられる環境を提供することができるようになる。
シームレス位置情報サービスは、観光案内などの歩行者ナビゲーション、子どもや高齢者を見守り、モバイル広告、バリアフリー案内、施設点検、従業員の安全監視、災害時の安否確認・避難誘導など多くの公共分野に適用することができる。同社では、設置場所に応じ組み込みモジュールを提供し、IMES方式を受信できるGPS受信機メーカーと協調し普及を図っていく。