コグネックス(東京都文京区本駒込2―28―8、tel03―5977―5409、島清史社長)は、部品など対象物の位置や傾きを高精度で認識する三次元ビジョンツール「3D―Locate」を発売した。
新製品は、幾何学パターンマッチングツールPatMaxを複数使用して対象物の三次元位置を判断し、部分的に見え難いパターンでも確実にマッチングすることで困難な環境条件でも部品の位置を正確に判別できることから積み重なった、または斜めになった状態の部品など、バラ積みされて整列していないさまざまな部品を、自動化ライン上で位置決めすることが可能になる。
また、正確な三次元の位置情報をビジョンからリアルタイムで提供できるため、カメラ1台の環境で三次元情報を必要とするアプリケーションや、1台または複数のカメラを使うロボット用ピックアンドプレースシステム、複数の固定式カメラを使用した位置決め用アプリケーションでも使えることから、物流やロボットガイド式のデパレタイザ、精密アセンブリなど難しいアプリケーションに対しても高精度に対応できる。
位置決め精度は、レンズの光学歪みとカメラ位置を調整する同社の高性能キャリブレーションツールで向上でき、ロボットグリッパーなどを用いてキャリブレーションを行うことで三次元でも高精度に対応可能。これによって高価な冶具や測定装置が不要で、現場調整作業の短縮とコスト削減が図れる。