ケーブルアクセサリーは、配線接続機器を陰で支えているが、最近では端子台、コネクターの需要増と比例するように用途拡大が進んでいる。
ケーブルアクセサリーは、材質、サイズ、色、形状などで多種類あり、使用する用途によって使い分けされている。
昨今は、環境対応の点からもケーブルアクセサリーでの環境負荷の大きい有害物質の排除に向けたエコ製品の開発や再利用できるタイプの開発が取り組まれている。特に、3R(リユース、リサイクル、リデュース)をコンセプトに、環境負荷の低減を目的とした環境循環型の製品への開発志向が強い。また、ケーブルと取り付けベースを一体化した製品など高付加価値製品が開発されている。
結束バンド、配線ダクト、端子台などのメーカー・商社などが参加して「日本配線資材工業会」(JWAA)が活動しているが、化学物質管理の取り組み強化を大きな活動方針に掲げている。
化学物質管理は、自動車、電気・電子などの業界が独自の調達、調査の仕組みを作っていることで、ケーブルアクセサリーメーカーが配線資材に対するこれらの調査要求に応えるには人的にも経済的に重い負担がかかる。JWAAでは工業会内に環境委員会を設置して、他工業会の取り組み調査などを通じ共通フォーマットの統一・作成、REACH規制に対する統一方針などに取り組んでいく。