コンテックは、同社従来製品価格60%の低価格を実現したタッチパネルLCD一体型産業用組み込みパソコン「パネルコンピュータPT955シリーズ」を4月1日から発売する。本体価格16万8000円。
同社は、「パソコン機能を装置内に組み込みたい」というユーザーの要望に応え、「ボックスコンピュータ」や「パネルコンピュータ」の名称で組み込み用途に不可欠な数々の産業用パソコンを商品化し、システムの自動化や小型化、コスト削減、さらに新たなアプリケーション創造に寄与してきた。
新製品は、昨年4月に発売した「ボックスコンピュータBX955シリーズ」をベースにパネルコンピュータとして設計の見直しを行い、信頼性はそのままに同社のパネルコンピュータ「IPC―PT700HX―AC426」の約60%という低価格化を実現した。
CPUにインテルAtomプロセッサN270(1・60GHz)、LCDにLEDバックライトを採用することで消費電力を従来比約30%削減。十分なパフォーマンスを確保しながら高負荷状態でも41Wの低消費電力を実現した。
また、筐体サイズも従来製品から約40%スリム化を図るとともに、独自の放熱技術によりファンレス構造で奥行き48・8ミリを実現、ランニングコスト削減と省エネ化に貢献する。
さらに、CPUファンを廃しストレージにCFカードを採用した完全スピンドルレス設計で、保守点検業務の負担を大幅に軽減した。ハイビジョン対応DVI外部ディスプレイ出力を搭載。本体LCDとは別の画面を大型液晶テレビで映せる2画面表示が可能。
USB2・0ポート×4、RS―232Cポート×2、Gigabit
LANポート×2、CFカードスロット×2など、豊富な拡張インターフェイスを搭載。
標準モデルは、画面サイズ12・1型と15型の2タイプ、設置方法はパネルマウントとオープンフレーム2タイプずつ計4モデル。12・1型は標準在庫で、ほかの3モデルは受注生産となる。生産ラインのHMI端末や操作パネル、FAコントローラ、情報KIOSK端末などの用途で、省スペース化、省エネ化を実現。